2010年11月8日月曜日

介護福祉士の医行為で提言書を提出へ―介護人材養成の在り方検討会

 厚生労働省の「今後の介護人材養成の在り方に関する検討会」(委員長=駒村康平・慶大教授)の5回目の会合が10月12日に開かれ、介護福祉士の養成課程にたんの吸引や経管栄養に関するカリキュラムを追加するなどの内容を盛り込んだ提言書を、「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」(座長=大島伸一・独立行政法人国立長寿医療研究センター総長)に提出することを決めた。

 「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」では8月、介護職員による「たんの吸引等の試行事業」を、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホーム、有料老人ホーム、障害者(児)支援施設など(医療施設は除く)で実施することを決定した。


 この決定を受け、「今後の介護人材養成の在り方に関する検討会」の事務局側は同日、▽介護福祉士の養成カリキュラムの中にたんの吸引などに関するカリキュラムを追加する▽既に介護福祉士の資格を取得している場合は、一定の追加的な研修を修了した場合に限り、たんの吸引などを認める―など、介護福祉士がたんの吸引や経管栄養を行うに当たっての条件案を提示。この案を出席したすべての委員が大筋で了承した。さらに、提示された内容を練り直した上で、同検討会の意見として「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」に提出することも決まった。
 ただ、介護福祉士が実施できるたんの吸引や経管栄養の具体的な範囲などについては、今後の検討課題とされた。

 この日の検討会では、より高度な知識や技術を持った介護福祉士に対し、新たな資格を設ける場合、どのような方向性で臨むべきかについても意見交換が行われた。因利恵委員(日本ホームヘルパー協会会長)は、「医療の専門分野が細分化されているように、介護福祉士も、重度障害や認知症など、専門分野への特化を目指すべき」と主張。一方、桝田和平委員(全国老人福祉施設協議会介護保険委員会委員長)は、「現場では、専門特化した介護福祉士より、他の介護職員を指導できるような人材が求められているのではないか」と指摘。藤井賢一郎委員(日本社会事業大専門職大学院准教授)も、「現場の小規模な介護チームを動かすためのリーダーを養成する方がよいのではないか」と述べた。また、馬袋秀男委員(全国介護事業者協議会理事長)は、「認定看護師制度を参考にすべきではないか」と提案した。
( 2010年10月12日 22:36 キャリアブレイン )

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